MUKU-DATA  鳥海山 神代杉  製材の様子

平成最後の4/30日~令和スタート5/1の二日間、
昨年鳥海山麓から引き出された大きな神代杉の製材にたまたま見学する事ができた。
とてもラッキーな事。
平成後期の大量出土としてこの鳥海山神代木は
業界内では後世に長く語られる事となる事が想像できます。
出土した場所、年月、秋田県立大学でのいつ頃に埋もれたかの年代測定など
ある程度は裏の取れているキッチリした事実として。
この杉は推定樹齢は300年以上~400年、
2500年前に水蒸気爆発で山体崩壊により埋もれたとされるこの杉が
地球上に誕生したのは2800~2900年も気が遠くなるほどの遥か昔々の事。
果てしなく遠く遥か昔の神代木には
樹齢のパワーはもちろんの事、大地のパワーを吸収して、
その独特の色合いは神々しさを放っているように見える。
平成31年4月30日の様子
令和元年5月1日の様子
側からある程度の大きさまで摺り、
70mm程度の一枚板をまず、一枚製材。
2枚目、3枚目も天板用と思いきや、次からは5分(15mm)の床天(戸板)を4枚製材するとの事
床天の4枚組は間仕切り引戸の框戸の鏡板となる。
なるほどね、一枚板天板を挽くより、そちらの木取りの方が
出るところに出れば需要と価値はありそうだ。
その先の割れのある部分はまた一枚板天板用を挽くとの事。
番外編
神代杉の根元付近の絡みついていた石
これも当時のものか・・
「神代杉根がらみ石」?
鳥海山の神代木は業界では色が良いと
先輩たち皆さん言われています。
木を好きになった人が最後はこの色合いにハマってしまう人が多いのも
こうした一連の作業から製材を眺めていると頷けます。
鳥海山神代木はブランドと言えるでしょう。

コメントを残す